ごあいさつ

理事長 甲斐弘美

皆さんは、わが子にどんなふうに育ってほしいと願われていますか。また、わが子に合った教育・保育は、どのような環境が良いと思われていますか。考えや思いやさまざまですが、「社会福祉法人つくし会」では、「乳幼児期だからこそ育んでいきたい大切な力」にスポットを当て、乳幼児教育・保育、子育てを応援していきたいと考えます。

現在は、とかく目の前の「できる/できない」という結果志向で見てしまいがちな大人の見方が潜んでいる気がします。こうした見方は、子ども自身の好奇心や学ぼうとする自発性・興味・関心・意欲の喪失にかかわってきます。

たくさんの学びやさまざまな経験の中で、失敗したり間違ったりはつきものです。「社会福祉法人 つくし会」では、「五感をフルにはたらかせ、子どもの自発性・主体性・能動性を重視し、粘り強くチャレンジしていこうとする努力に価値を置いた見方」を大切にしています。こうした力が、やがて“知性”に結びつくと考えているからです。

「遊・学・心」。幼児期の“遊び”を大切に。子どもたちが、充実した生活の中で主体的に活動し、体験を通して学んでいくことを、教育につなげていきたいと思います。

何もかも身につけて卒園することは難しいものですが、解ろう、やりきろう、学ぶ意欲、友達と交わり共感・共有しようとする心の育ちを大切に、保護者の皆さまと共に、子どもの育ちを応援していきたいと思います。

1977(昭和52)年、春一番、冷たい硬い土を押し上げ、ひょっこりかわいらしい顔を出す「つくし」のように、強く、たくましく、だれからも愛される子どもに、との願いを込めて「社会福祉法人つくし会」は設立されました。翌年つくし保育園がスタート、この間保育園として実践を重ねてきました。2012年(平成24年)には福山市からの移管を受け、みちのうえ保育園を併設、2013年(平成25年)園舎建て替えを行いました。

国の制度設計を受けて、2015年(平成27年)4月、子ども・子育て支援制度が創設され、2016年、幼保連携型認定こども園「こどもえん つくし」、2018年「みちのうえこども園」として新たなあゆみを進めています。2所が相乗効果を高めあいながら運営(経営)し、其々の独自性を生かしていきたいと思います

私の好きな映画の中で初老の男性が人生を階段に例え、「踊り場から、過去も未来も見える」と口にするシーンがあります。「つくし」の今は、踊り場の部分です。そこから過去も今も見渡しながら、いつの時代においても柔軟かつ力強く保育・教育実践の在り方を、全職員一体となり重ねていきたいと思います。“つくし”の名に込められた原点を大切に、絶えず自己更新しつつ、保護者、地域、福祉・教育に携わる多くの方々とネットワークを広げ、乳幼児保育・教育に力を注いでまいりたいと思います。